あんにゅいじゃなきゃ、、、いや

へぇへぇぼんぼんなまいにちのこと

ビールへの愛を綴る その4

ホルモンによる不安定時期も卒業し、強い意志を持って過ごせるようになった。

つべこべ言わず、とにかく飲まない。

酒のみとして、プライドを持て。

一度決めたら飲まない。飲むときはとことんだ。

ゼロか百、それしかないぞ。心を強く持つことに決めた。

 

夫は私には飲むなと言うくせに、私と呑み屋に行きたがる。

行こうとハッキリは言わないが、行きたいなと表情に出るので

たまにはいいかと少しずつ行くようになった。

私たちは妊娠前は本当に飲み歩いてばかりだったので、それが一気に無くなって

しまって夫もとてもさみしい思いをしていたのだと思う。

夫にまで飲むなとは、思わないので彼は飲む。

 

死に物狂いでビールを我慢して、目の前でビールを飲む人を眺め、

そのうえ副流煙は吸いたくない。

また、おじさんたちのオアシスに妊婦が出入りするのもよろしくない。

開店間もないガランとした時を狙って入って、おじさんたちが来る前にさっさと帰る。

その日は、妊娠前によく二人で行っていた店へと入った。

一番乗りだった。座敷に通され、瓶ビールを頼む。

店の人も私たちを覚えていてくれて、なんとグラスが二つ。

私の前にも置かれてしまった。

その瞬間、普通に飲んでいた時の感覚がぱぁー広がり、思わず

「頼む、グラス半分だけ。」と言ってしまった。

変な意地みたいなのがあって、

今までのんでいた店でソフトドリンクを注文するなんてナンセンス

みたいに思うところがあり、今までは馴染みの店には入らないようにしていた。

が、この日は入ってしまい、目の前にグラスを置かれてしまった。

そう、ソフトドリンクを注文できないでいたのがまずかった。

 

前調べたときにはまるでヒットしなかったのに、この時の検索では

少量なら大丈夫ってことがネットでヒット。

夫もまぁちょっとなら、とあの瓶ビールにセットでよくある小さなグラスの半分

そそいでくれた。

いざ、のむとなるととたんにドキドキした。

いいのか、私。いいのか、胎児よ。私は飲みますよ。

ごくっと。

かーっ!なんとも!ビールとはこんなにもうまかったのか!

私の眠っていた細胞たちが一斉に目覚めたかのような爽快感。

ノドゴシが、、、、突き抜けた!脳天に!

 

びっくりして、うまいよぉとまた泣いた。

こんなにうまいもん、ここ半年感じてなかった。

やっぱりビール大好きだぁ。

調子づいて、「これくらいならたまにはいいかな。」、なんて。

言わなくてもいいことを口走り、それによって夫はまたまじめな顔でやめてくれと

私はその一言にまた激しく反応、そこからけんかになった。

 

その後一時間ほど、絶望の淵に落っこちる。

結果、こんなことしても苦しむのは胎児と思い、深く反省して夫にも謝る。

冷静になって思い返せば、ビールは確かにおいしかったしもっと飲みたいと思った。

でもやっぱりキリがない。少しのんだってまるで満たされない。

むしろもっと、もっと。たとえ少しであってもやっぱり酔いを感じた。

よーくわかった。やっぱり飲んじゃだめだ。もうのまないぞ。

 

きめたものの、今でも未練たらしくビールを想う。

グラスビールを飲干すその日を夢見て、

これから迎える陣痛、出産、育児に挑もうと思っている。

道のりはまだ長い。が、あの日の教訓を胸に日々がんばってこうと思っている。。