日本の出産と育児を考える

私の父は職人肌の頑固おやじで家では何もしない。

家事なんてしない、見たことない。

お好み焼きとかBBQしたくらい。

 

そんな父はこのたびとうとう仕事を定年退職なさる。

その少し前には彼にとっては初孫となるわが子が生まれる。

 

人が一人増えて大変になるなと思っていたら、仕事が終わって時間が増える人が一人。

これはもう見てもらうしかないんじゃないか?

と思っているけど、おそらく、俺はそんなにひまじゃねぇと突き返されるだろう。

かわいそうな子。

 

世界と日本の育児を比較、また日本の育児の歴史などが書いてある本を読んだ。

今や一人を大切に育てるというスタイルが多いと感じるが、

広い世界にはいろいろあって、次から次へと生んではせっせとみんなで育てたり

、生まれたと思ったらこいつはダメだな、次、というようなショッキングなことを

する部族もいたりと、あるようです。

 

最近の人は昔の男にくらべて育児を手伝うようになったと言ったりするが、

この昔というのは戦後から高度経済成長期とさす場合が多く、

江戸時代くらいまでさかのぼると実は武士も率先して育児をしていたそうな。

侍スタイルってことで、父親にもぜひ手伝ってもうらおう。

今の日本の出産、育児のスタイルが確立されたのは戦後のGHQの影響だとか、

その本には書いてあったな。

その前は産婆さんが取り上げて、ご主人がサポートする場合もあったらしい。

 

昨今、旦那さんも立ち合っての出産は多いようだけど、

そもそも日本人は立ち会ってきたのかもしれない。

 

過去、入院したことのない私にとって、出産において入院せねばならんというのは

陣痛の痛みより不安なことだ。

家ではなくても、家庭的なとこでごろんとごろごろケモノのように生むのが理想。

しかし、家族みんなに猛反対されたので今回はおとなしく総合病院。

GHQ式にのっとるが、幸い畳の部屋でゴロゴロできるらしい。

ばっくとぅワイルド。

 

そんな父に、父になるってどうだった?と質問をした。

なんにも実感わかなかったし、生まれてきてもかわいいと思わなかった。

と、第一子の私に向かって素直に言い放ちました。

かわいいと思ったのはしばらくたってかららしい。

それを夫に伝えると、なんだか少し安心したような顔で

そんなもんだよねぇと言っていた。

そして、私もそんなもんだよなぁと納得した。