富士子か不二夫

うらめしや。

 

この天気、いい天気。

スカッと青い空に、すっきりとした涼やかな風。

こんな天気の日には

あぁ見えてくる、見えてくる、苗場の空。苗場の風。

 

もうすぐフジロックの季節がやってくる。

 

前夜祭から片付けの月曜日を含めての5日間のために、

360日、つらい労働にもたえるような月日を過ごしてきた。

今年で20回目のアニバーサリーなフジロック

私にとっては10回目のアニバーサリーなフジロック

 

だけど、当たり前だけど今年はいけない。

 

この先、行けることはあるのだろうか。

 

出演者が発表されるたびに、見なきゃいいのに見て、ぐすん。

コンビニの、チケット発売のポスターをみつけては、ぐすん。

ラジオから、レッチリの新曲が流れてきては、また、ぐすん。

慣れない。

まるであきらめきれないこの感情。

 

丸くなりたくない、大人の対応したくない。

感情的でありたい。欲望は強くありたい。

無理だとわかっているが、いつまでもやってくるさもしい気持ち。

 

行けるかどうか、わからないけれど、2017年のために

ほそぼそと貯金している。

アイスを我慢して100円。

お菓子を我慢して100円。

夫の靴を洗ってあげて100円。

じゃらじゃら振ってはほくそ笑む。

 

お金より何より、丈夫で多少神経の図太い子が生まれて、

にょきにょき育ってくれること。

精神を安定させてやらないと。

胎教で出演アーティストの予習はばっちりなんだけどな。

 

男の人はいいなぁ。お酒も、フジロックも我慢せず親父になるんだもの。

自分の子孫が出てきちゃうんだもの。

なんて、しょうもないこと考えたりする。

 

フジロック開催当日、行けないショックで産まれちまうかもしれない。

そしたら名前はフジコか、フジオにしようかな。