二月の寒いときから始めて、途中休んだりしつつも続けてきた。
朝、1時間のさんぽ。
調子いい時は一時間半に増やしてみたり、
おなかが重く感じたら減らしてみたり。
時には一か月歩かなかったりした。
歩くと疲れてほかのことができなくなってしまう時には無理して歩くのをやめた。
近所の公園を歩いた。
二月。
木々はどれも枝だけで、空気はキン!と冷たくて、
歩いていると体はあったまるが指先はどんどん冷えて手袋二重にしてたっけ。
三月。
その公園は桜がたくさんあって、いつ咲くかしらと毎朝つぼみを見上げた。
四月。
歩き始めたころは本当に春が来るのかしらなんて思うほど寒かったけど、
桜はある日きちんと咲いた。
そうして散って、少しずつ若葉が芽を出す。
五月。
新緑がきらきらまぶしい。
生命が満ち溢れていて歩いているとどんどんエネルギーが満ちてくる。
六月。
雨の日が増える。空気が一気に重くなる。
湿り気を含んだどんよりした朝が多くなって休みがちになる。
そして、七月。
実家に帰ってきていて、公園から、海へと散歩は変わる。
日差しが東京よりも強くて、でも風はさわやかだ。
だけど今朝は重く湿って景色もくすんでいた。
海には波がたち、サーファーがたくさん波待ちぷかぷか。
ちょっと前まで、一時間に7000歩は軽く超えていたのに
今は6000歩で一時間。
歩くのずいぶんと遅くなってしまった。
急ぐ理由もないからてこてこのんびり歩いている。
歩く筋肉の動きを胎児も読み取るのかもごもご動いている。