ぺしゃんこケーキ

お酒が自由にのめなくなって

だから

つまみを作ることもできなくなって


そうしてたんたんと

白いごはんと味噌汁

おかず数品を作る毎日

それもまた楽しいけれど

楽しさはつまみを作ることよりも

やっぱり少ないかな


そこでお菓子

ずっと興味はあって

図書館で簡単にできそうなレシピを借りて

メモをとったりもしていたが

実際に作ることはなかった


なんせオーブンがない

泡だて器も

ハカリも

カタもない


そんなんで手を出せず


実家に帰ると道具は全てそろっていた

私が小さい頃には母はよくケーキを焼いてくれていた

その道具たちと母の経験で

私はお菓子作りをはじめたの


今日はバナナケーキを焼いてみた


つまみを作るのはなんとなくで

調味、料理していけるけど

お菓子はまずきっちり計る

材料をちっちり揃える

これが大事

そういうところ

私は苦手で手を抜きたがる

それを注意されつつ

きっちり計って

きっちりそろえる

そうしてそれらをよくまぜて焼く


うーん

これでいいのかな?

経験がないから自分の作り上げたものの

完成形がよくわからない

見た目はぺしゃんこだけど

食べてみたら素朴な蒸しパンみたいで

おいしい?


友人が子どもを連れて遊びに来てくれたので

恥ずかしながらだしてみたら

その子がおいしいと言ってぱくぱく食べてくれた

うれしいな

こんなんじゃおばちゃん

調子にのってたくさん作っちゃうぞ


でもこのぺしゃんこどうにかしたい

もっとふんわりした見た目が欲しい

明日もう一度焼いてみるぞ