盆の餅、病に負けず背負う坊

お盆。

 

実家に帰る…といっても電車で1時間半ほどの距離だから月に一度は帰っているので盆だからという訳でもないが、夫が盆休みだから一緒に我が実家へと帰り、みんなでぼうやの1歳バースデーをお祝いした。

 

とはいえ、

結局たいした準備もしてやらず、

寿司を出前注文して

大人用ショートケーキを買って

スパークリングワインを買って

ビールも冷やして

ゴーヤあるしチャンプル作って…と。

あれ?大人中心のことばかり。

 

ごめん。

 

ぼうやにはお粥とかぼちゃ煮と、豆腐の周りにバナナの薄切りを飾り、1のローソクを立てたものを作ってみた。

 

見向きもせん。

お粥ばかり、んまんま食べて

豆腐もバナナもかぼちゃも食べない。

仕方ないから私が食べる。

 

豆腐にバナナなんて飾らなきゃよかったと後悔した。

 

 

 

そして、そして。

メインイベントです。

 

一升餅を背負ってもらいます。

だけど、なんだかご機嫌ななめ。

 

その理由は…

実はこの2日前、巷で大流行と噂の手足口病にぼうやもやられてしまったのであった。

保育園、行ってないのに。

児童館かな?

 

あれ?あせも?から始まり、

なんか熱いね、微熱あるね。

んん?あせもじゃないな。おまけに熱上がってるし、元気ないね。

 

 7月に鼻風邪をひいた際、私はぼうやを病院へは連れて行かなかった。そのうち治るでしょうと思っていたし、実際治った。

しかしばばはよく思わなかったようで、今回は病院へ連れて行くことになった。

 

診断は、水疱瘡

えぇ!ほんとですか?

「いや、明日もう一度他の病院を受診して下さい」

解熱剤と水疱瘡用軟膏をもらって帰る。

 

その夜、まぁ泣いて泣いて寝ない。

つらい夜であった。

病院に行っても、夜は結局つらいのだな。

 

翌日行く。

お盆真っ只中で激混みの病院。

待合室は診察待ちの親子でごった返しにぎやかだ。水疱瘡の疑いのあるぼうやはそのにぎやかさに混ざることができず、車で待機。

 

1時間半くらい待って頂いた診断、手足口病でした。

薬ないんですってね。

 

薬もないし、お会計して終わりね。

もう普通に待合室でお待ち下さ〜い。

 

そんなこんなで今に至る。

ベソかいて餅背負うぼうや。

わたしもベソかきそうなほど、なんだか疲れたよ。

でもよかった、元気になってこうして餅背負えてさ。

めでたいね。おめでとね、1歳。

 

次の日、完全復活!

昨日より元気にハイハイしまくってるし、なんせ餅を背負った姿をもう一度見たくてまた背負わせた。

また泣いてる。

 

ひーん!かわいい!!

カメみたいに餅のせてベソかきもがく姿に家族みんなメロメロだけど、ぼうやにしてみりゃひどい話よね。

まぁ一生に一度ですから。

もうないからさ。