ぼうやのこわいもの

今週のお題ゴールデンウィーク2018」

この連休は家族でわたしの実家へいった

バーベキューをすることと

海へいくことが、目的

 

海へ

前日の強風のせいか、嵐の後のように浜辺は海藻やらがうちあがって汚い

おまけにすごい人

ウインドサーフィンなんかをする人々がわんさかいる

波打ち際で砂遊びをするようなのどかな雰囲気などないが

せっかくだからちょっとやってこう

海水に足をつけると、うひょ!冷たい!!

海の恵みを肌に感じてもらいたくてぼうやを抱っこして波打ち際にそっと降ろした

が、これがまちがい

もうひどいパニック

震えてる

ごめん、ごめんと慌てて抱き上げるもまるで泣き止まない

 

少し離れたとこで遊ぼう

砂浜へ降ろすも、降りようとせず

 続くパニック

 

何をしても泣き止まず、視界に海が入るだけで騒いでいる

かわいそうだから海が見えなくなるところまで非難した

ようやく落ち着きを取り戻したがひどく不機嫌になってしまった

 

仕方ないからとぼとぼ帰り路、泣き疲れて寝てしまった

 

 

 

五時でもまだ明るい

庭でばーべきゅ―をしようと準備を始めた

終始楽しそうに辺りを走り回りはしゃぐぼうや

肉喰わず、魚好きなぼうやのためにサバの干物を焼く

いい香り

 

だんだん辺りが暗くなり、家の前にたつ信号のライトが目立ち始めると

そわそわし始めた

ライトが必要なほど暗くなると泣きだした

 

夜が、怖いらしい

 

考えてみると都内にある私たちの住まいは青梅街道という大きな道路沿いにあり

24時間にぎやかで夜も煌々と照らされている

あんなに明るいところで生活してきたせいで闇がこわくなったのか

実家周辺はさすがに青梅街道ほど明るくはないが真っ暗というわけでもない

気にせず歩けて、見上げれば星も少し見える

ほどよい暗さだと思う

夜の闇が怖いのか、赤信号のライトが怖いのか

よくわからないけども

泣いてしかたないのでBBQは早々にお開きとなってしまった

 

海に泣いて

夜に泣いて

ぼうやにとってはこの連休は楽しい思いでは作れなかったかもしれないな

 

よくよく思い返してみたら、私もこどものころ、海は好きじゃなかった

昔の海は今よりもっと汚かったし、父にだっこされて岸からどんどん離れたところに連れていかれるのは恐怖でしかなかった

海からあがるとべたべたするから海よりプール派だった

 

海辺に住んでるのに、、、

 

 

この世界にはまだまだたくさんのおそろしいものが待ち構えているよ

生きるって大変ね

私もこわいもの、苦手なモノたっくさんあったわ

いつからこんなに鈍感になってしまったんだろう

 

 

 

最終日、近所を散歩中、浜辺ではなく漁港の釣りスポットへ立ち寄ってみたが

海だとわかったようで途中で立ち止まりまた泣き始めた

ごめんごめん

とまたもすぐに引き返した

 

この夏で二歳になるぼうや

海で遊べるようになるかな、、、

 

夜の海はもっとこわいよ

 

Cry Baby, Cry by tostadophoto.com