カニばかり追っている我ら家族
小一の息子だけやる気満々であとは仕方なくついていく感じ
一度飼ってみないと前へ進めないということで、とうとうカニを飼ってみようと
なりました。で、家の前の川へまたいってみたけど大雨のあとで川は流れが早く増水、
カニおらずただ暑いだけで娘が死にそうなので別のところへ行ってみよう。
夫不在のため、意を決し私が車を運転して山上にある子育て支援センター的な施設へと行ってみることに。
ここ、素晴らしいところで室内も広々乳幼児から小学生まで思いっきり遊べて、指導員の大人もいてくれる。外は外で広大な敷地がきちんと手入れがされていて森の中を歩いたり、虫を撮ったり、鳥を観察したり、もちろん息子お目当てのカニもいた。
こんなすばらしいところが無料で使えるなんてありがたい!
今までいろいろ行ってきたけど、ここが一番カニ取りスポットとしてはいい環境だった。
カニがたくさんいるし、日陰で涼しいし、娘が遊ぶ施設もあるし、トイレもすぐだし疲れたら室内で遊んだり、休んだり。そしてカニ取り仲間が他にもいて息子も刺激を受けていた。
捕まえたカニを施設の方々が褒めてくれた。
今までの場所はいつも私ら家族で盛り上がるだけだったからオーディエンスがいるっていいよね。
ほんの30分ほどの間に14匹のカニを捕まえた。
全部バケツに入れてたらカニ同士戦いだしたから頼むから逃してやってとお願いしてリリース。やっぱり陣地争いは起こるのね。
残った三匹。本当に持って帰るの?
「やっぱりさ、こんな自然豊かなところでのびのび生きてるカニを水槽に閉じ込めたらかわいそうじゃない?ここに来ればいつでも会えるんだしそれじゃだめなの?」
「なんで余計なこと言うんだよ!飼うっていってるでしょ?そんなこと言わないで。
あぁかあちゃんがそんなこと言うから連れて帰るのかわいそうになってきたよー。
どうしたらいいんだよー
でも飼いたいよー
観察したいんだよー」
「ごめん、余計なこと言った。飼おう、連れて帰ろう。やるしかない。」
「ひーん、かわいそうになってきたよ。」
森の中で泣く息子。
けれど、人の話し声がして誰か歩いてくるのがわかるとすぐ泣くのをやめて平然を装う。
男の子が三人歩いてきて、みんなカニを捕まえている。
「それ、どうするの?飼うの?」
「飼うかわかんないけど持って帰るよ。」
ふーん、そうなんだ。みんな連れて帰るんだって。
大丈夫よ、だからうちも連れて帰ろう。
そうして決めて、歩き出したものの、また突然震え出し
「あぁーどうしよう。本当に連れていくなんてかわいそうになってきた。
でも、ここまできたからやらないと。車大丈夫かなぁ。」
大丈夫!
などなどやって、無事家に連れて帰ってきて、今すぐそこの水槽の中でカサカサ動いている。
朝から午前中がカニは元気です。
米粒やパンやさきイカをあげてます。
今日でやってきて4日目、ポンプも入れず特別なことは何もしてないけど元気。
しかし息子の興味はもう失せている。
連れ帰って翌日は早くからおきてきてカニにおはようって言ってたけど、今はもう完全に忘れている。ごはんあげなさいよって用意してやらないとあげない。
なので今週末山へ返しにいく予定。
それまでは元気でいてもらえるようしっかりお世話しないとね。
しっかり世話しないと天ぷらにしてくっちまうぞと父に脅された時は泣いていた。
しかし通っていた保育園では捕まえたカニが給食でからあげになって登場する。
そのお味は、ちょっと苦いから僕はもう食べない、だそうです。