ベトナム再熱

毎日暮らしているとたまにやってくるマイブーム

些細なことばかりで

携帯ゲームのスパイダソリティアに取りつかれたり

裁縫をちくちくしてみたり

寒くなってくるとそれが編み物に変わったり

夏はマリネを漬け込んで

冬はコトコト煮込んで

 

はたまた都市伝説にはまって陰謀がどうだのと騒いでみたり

やっぱり投資よ!だなんてお金について調べてみたり

いろいろやってきますよね、マイブーム

 

それで、それが、最近はベトナム

キッカケはテレビを見ていたらベトナム旅行がやっていて

なつかしいなぁと思ったこと

 

というのも私の人生初の海外旅行先は

ベトナムホーチミン

以前このブログ上でも記したけれど

世間知らずのお嬢さんにとってはぐいっと視野を広げてもらった

貴重な思い出

じつはそれから数年後にもホーチミンへと言っている

 

英国へ遊学し帰国して働いて

そしてまたホーチミン

 

けれどこの時のホーチミン

やさぐれホーチミン

 

テレビに映るホーチミンの街は私が初めて訪れた時とは違い

都会的でバスなんか走っていた

街の中心にある大きな市場は変わらずで

テレビの人は市場の人と値段交渉をしつつ買い物を楽しんでいた

私はこの値段交渉が苦手だなぁなんて、、、なつかしく思った

 

またある時、ぼうやと私と私の母と三人でお散歩をしていた日

疲れたからお茶でものんで休みたいなぁとお店を探す

まだ座ることのできないぼうやをできればごろんとね転がして

この抱っこ紐をほどいて休みたい

だけどそれができるお店って結構限られている

そんな時思い出して線路沿いのあのお店に行ってみた

 

その街は観光地でどこもかしこも混んでいるのにそのお店だけは

お客さん誰もいない

「赤ちゃんいるんですがよろしいですか?」

伺うと快く奥の座敷へと案内してくれた

 

まだぼうやの細胞の一つもこの世に生まれていなかった昔

このお店から眺める横須賀線が好きで

お茶するには少し遅く、夕飯には早い時間

一人でビールをのみながらぼけっとしていた

ガタンガタンと前を通り過ぎる電車の音が心地よく

店内にはベトナムの写真集があって眺めていた

 

あれから数年

今日はぼうやをつれて

ビールではなくハス茶とバナナのケーキを食べている

バチャン焼のポットと湯呑

あぁ昔ベトナムの雑貨大好きだったんだよなぁ

いいなぁこんな風にお茶飲むの楽しいな

って思ったのね

 

それで無性に行きたくなって

ベトナムいきたいなぁ」

ってつぶやいたら

「このぼうやはどうするの?」

と冷たい母親

「一緒に連れて行けばいいじゃない」

阿保なの?みたいな顔で黙って私の事見返した

 

夢ですよ

夢をみるくらいいいじゃないですか、お母さん

ハス茶をのみつつ遠い目をする

 

うちに帰って夫にベトナムへ行きたい

と言ったら

「値段交渉するの面倒だからイヤ」

ですって

夢ですよ

夢を見るくらいいいじゃないですか、ご主人