ぎょうざがたべたい

そばに始まり、

おやつ、ビール、そして餃子

 

これは本のはなし

その食べ物にまつわる文学を一冊にまとめた本

読んでいるとどうしたって食べたくなってしまう

 

そばを読んだ冬は

やたらとかけそばが食べたくなって

近所のそば屋へ行ってみたり

神田のまつやまで行ってみたりした

まつやのそばはとってもおいしかった

まつやでそばを食べる私はまるで

文豪気分で乙なもんだった

しかし非常に残念だったことは

私は妊娠中だったために熱燗がのめなかったこと

お酒をちびちび、いたわさをつまみたかったのだ

 

そして、今は餃子

先週餃子を家で作って、わりとおいしくできて

気分をよくしていたところに

いつもチェックする図書館の

日本の随筆の棚にアンソロジー餃子を発見

 

食べたい、食べたい

餃子とビール

 

本当はお店へ食べに行きたいけれど

ぼうやがいる今、行けるお店は限られてきてしまったので

家で、また作った

わりとおいしそうにできたのに

焼きを失敗

お皿に盛ろうとしたら

フライパンに皮がべったりくっついて

見るも無残な姿に

 

それでもおいしくぱくぱく食べた

 

この日、私たちはお互い確かめ合って大きめの皮を買った

しかし餃子を包んでいるときにふと気づいた

「わたし、餃子ってやっぱりこぶりなひとくちサイズがいいと思う」

「おれもそう思う」

ふたりで包みながら、

ふたりで買ってきたその大きめな皮を

否定した

なんで大きいのを

 買ってしまったのだろうか

 

べちょべちょになってしまった餃子をたべつつつ

やっぱりこぶりなひとくちサイズがいいなと思った