続・風呂上がりの大暴れ事件

やっぱり悪いのは私だった


帰宅するなり

ぼくはショックを受けている

謝ってくれ

褒めてくれ


キョトンである


なぜ、謝るのか

なぜ、褒めるのか


理由はこうだ

カレーを食べながら考えたとおり

やはり私の言い方に傷ついたらしい

いつもはやらないようなことを率先してやったのに、それを感謝されないどころか

少しこぼしたくらいで強く起こりすぎだ

おまけにショックを受けてふて寝したぼくを

君は完全に放置した

ショックを受けていることに気づいているくせに完全に放置した

あやまれ

そして感謝してくれ


はちゃめちゃである

私はまるで謝る気なんてない


うるさいな

いつまでも昨日のことひきずるな

玄関を開ける前にリセットして部屋に入ってきてくれ

だいたい、ハデにこぼしておいて

拭きませずふて寝して

ぞうきんで拭いた私に少しは感謝してくれ


そうやって、どうせ余計な仕事増やしてとか思ってるんだろう

仕方ないだろ

まじめにやって少しミスしたくらいで怒るな


やるならしっかりやってくれ

こんな風になって結果責められるくらいならもうやらんでくれ


こういった主張をお互いしばし繰り返す


いつも、いつも、そうやって

悪いのはおまえだときめつけて。なんだぁ

もう終わりだ

どうせこのまま言い続けたってなにも生まれない

時間のムダにしかならない

くそぅ、盛り上がってきたのに

もうぼうやを風呂に入れないと


お互い感謝し合おう

仕方ない。そうしよう


そうして私たちは正座してむかいあい

手を床について丁寧に頭をさげて

どうもありがとうございました

と言い合いましたとさ


めでたし、めでたし