眠れぬよるに思うこと

最近眠れない。

 

昨夜も眠れなかった。

でも眠れない夜は今に始まったことではない。

眠れなきゃ寝なけりゃいいのだ。

ずっとそれをやってりゃいつか必ず眠くなるはずなのだから。

 

でも、今はそうゆうことではなく眠れない原因は胎児。

胎児は夜行性らしく、ずっと規則正しい生活を心がけてきたのに

それを全部ぶち壊して夜にうごめく。

ちょっと前までは四六時中眠気に誘う。

とんでもないやつである。

胎児の前では私はただの家だ。入れ物でしかない。

 

そうして昨夜もうごめいていて、気にせず寝ようと思っても

頭がどんどん冴えてきて、体はどんどん寝てられないほど痛くなってきて

起きた。

四時。

もう明るい。

こんな時冬でなくてよかったなとほっとする。

太陽ってすばらしい。

 

眠れないよるの脳みそは自分でも驚くほど文学的で、

この状態を保てれば私は作家になれるんじゃないかと思う。

ついでに私の夢もいつもかなり文学的である。

しかし、その状態は長続きしないのでやっぱり私は凡人だ。

眼をつぶって、横になっているときには頭の中にたくさんの文章が浮かび上がり

ますます眠れなくなるのに、起き上がって書こうかなと思ったとたん

眠くなってしまうんだな。

 

midnight

 

 

と、1年ちょっと前の私は語っております。

 

胎児は外の世界へ誕生して赤ん坊になると、今度はお乳をせがんで泣いてまたも母親の眠りを奪ってゆく。

2、3時間おきに起こされる夜が普通のことのようになるともはや眠れないなどと悩んでいた頃が懐かしく思えてくる。

でもやっぱり2、3時間ずつの睡眠は体の回復を遅らせる。

 

出産から1年と3ヶ月経った今、ようやくまとめて5、6時間眠れるようになってきた。

 

下書きBOXよりみつけまして。