寝苦しい夜。
昼間の太陽光が部屋にこもり時間差で夜暑くなる。
窓を開け放して寝るのが好きだけど、四車線の街道沿い。
うるさい。
耳栓をしてみたけど、うるさい。
閉めるとあつい、でも、うるさい。
神経過敏になってしまった、そんな夜。
やっと寝付いたと思ったら、どすん。
押入れの中で何か落ちたような。
ひとか?まさか。
気にはなったけど、面倒だからそのまま寝た。
翌朝見ると、衣類をぶら下げていた突っ張り棒が落下していた。
この部屋のつくりは古い。古い家は収納が少ない。
この部屋も押入れしかない。しかも小さい。
なんとかぶら下げてたものが落下し、ぶつくさ言いながらなおす。
ふとみると、”布”と書いた紙が貼ってあるダンボ―ル。
中には、ないなぁと思っていたハギレがたくさん入っていた。
花柄ばかり。古着で買ったブラウスの切れ端なんかも入っていて懐かしい。
そういえばもともと私、手芸好き、布好きだった。
思い出した。
一人暮らしまではテーブルクロスをひいたり、休日は何か作ったりしてたんだ。
しかし、夫と今の部屋に住むようになってすっかりご無沙汰していた。
テーブルクロスは邪魔だと言われたり、ミシンが壊れたり、
自分の仕事と夫のパンツを洗ってはたたむ毎日に追われ、
すっかり手芸熱は消えさった。
最近なんかひまだなぁと思っては
ケータイのスパイダソリティアばかりしていた時間を手芸にあてればいいのだな。
めざせ!脱・ソリティア。