さよならベッド

ぼうやが産まれた昨夏

退院して実家で過ごす日々

新生児は座布団に寝かせておけばいいでしょうと決めていた


病院では

座布団に寝かせておけばいいだなんて

考えないでください

と言われてドキリとしたけれども

まぁとりあえず座布団に寝かせてみれば

いいでしょう

と深く考えずにいた


実際寝かせてみると

どうも不安だ

これでもいいんだけどなんか不安だ

踏んづけてしまいそう


結果、ベビーベッドを借りることにした

カタログで一番安くて軽そうで

折りたためるものにした

一ヶ月借りても

半年借りてもたいして値段が変わらなかった

ので半年借りることにした


届いたベッドはパタンと2つ折になる

メッシュ素材の夏らしいベッド

蚊帳みたいにフタもしまる


そこに新生児のぼうやを寝かせてみたら

あぁしっくりきた

これで踏んづけることもなく

落下することもなく

安心です


実家から我が家に戻る時もベッドを

持って帰ったが

その後みるみる大きくなって

結果二ヶ月半後にはもうベッドの出番は少なくなっていた

気が向いた時に寝かせてみるが

腕を伸ばすとメッシュを突き破りそうで

ヒヤヒヤするし

閉じ込められたような気になるのか

わめきだす

そんなことが続いて

ベッドは洗濯物カゴと化した


部屋の隅に追いやられ

荷物を積まれていたベッドは

とうとう返却の時がきた

あれからもう半年たつのだ


最後にもう一度寝かせてみた

ジャストサイズというかんじで

ピッタリで身動き取れないようになっている

大きくなったのねぇ


ご苦労さんでした

ありがとうベッドさん

この先もまた新生児たちを守ってあげてね