晴天の霹靂

朝は強風、大雨だったが、みるみる晴れていい天気。

雲ひとつない青空、あつい。

 

大気の状態が不安定だと、私自身も不安定になってしまう。

低気圧に頭痛がする。

布団に戻って、ごろごろ寝る。

そのうち心も不安定になりだして、

どうでもいいことを思い出しくよくよしだした。

だいたい平気でいられるのに、一つスイッチ入るともう止まらない。

とことんくよくよしてしまう。

もう誰かと会うのも、何かをするのも、全部嫌になる。

このまま安全な布団の中で寝ていたいと思う。

 

が、そうしてごろごろ惰眠をむさぼると結果的にすごく嫌な夢をみて

目覚めることになり、あぁさっさと起きれば良かったと後悔する。

くよくよ布団にくるまってもあんまりいいことないし、

何も解決などしないってもう十分わかっているのにやっちまう。

 

約束があったので、外へ出た。

本当は断ろうかと思うほど、今朝は大気にやられていた。

しかし、上記の一連があったのでえいっと外へ出た。

 

まるで夏みたいな空。

 

武道館へは今まで何度か行ってはいたが、公園になっているとは知らなかった。

東京の鳥たちは都会っ子だ。

鳩も、小さな雀もみな餌目当てに寄ってくる。

足先などつっついてくるのではないかというほど寄ってくる。

そのうち肩にもとまりそうだ。こわい。

 

そんな鳥たちと戯れたベンチをあとにして歩いていると道に蛇。

どこからきて、どこへゆくのか。

1mくらいの蛇がにょろりと寝そべっていた。

おろろと眺めていると、そのうちにょろにょろと這いだして

植え込みの中へ消えていった。

体が滑るのか、アスファルトの上をゆく蛇はとても進みづらそうであった

 

諸説あるけれど、蛇と出会うのはどうやら縁起がいいらしい。

ネットで調べると、

「良縁と金運を運ぶ天の使い」

だなんて書いてある。

占いでもなんでも、私は自分に都合の良いことは基本全て無条件に信じる。

あの蛇も天の使いだったのだろうか。

素直にうれしくなった。

信じるけれども、欲深いのは罪なので、アホみたいに喜ばないようにしよう

と、冷静になる。

 

じつは一ヶ月ほど前にも蛇と出会った。

今までほとんど出会ったことのない蛇とこんなに続けて出会うとは。

この先の人生、上向きになってくれたりして…

なんて、やっぱり少し期待してしまうんだな。.