こんな夢をみた。
山の中の小さな集落を歩いていると、
突然野蛮な人が雄叫びをあげて向こうから走ってくる。
よくわからないけど、身の危険を感じて私は走って逃げる。
そのうち野蛮な人は日本刀をぶん投げてきた。
あぁ確実に私を狙っている。
その辺には野良仕事に精を出す人、井戸端会議中の主婦などが
いつもと変わらない日常を送っている。
誰も見向きもせず、逃げもせず、助けてもくれない。
追われているのは私ただ一人。
ターゲットは私。
必死で逃げる。
野蛮人は追ってくる。
「お前を高いところから地面にびたんと落として、痛い目にあわせてやる!!」
と宣言されたかと思うとそのまま体が持ち上がり、、、
びたん。
目が覚めた。
夢であってよかった。疲れる夢は困るなぁ。
翌朝、なぜあのような夢をみたのか分析してみた。
私は夜、風呂の中で読書をしている。
ゆるやかだった竜馬のくすぶった時代が終わりをつげ、最近激動の時代に入った。
毎日、京都では志士達がどさどさと殺されてゆく。
その日は蛤御門での戦のシーンを読んでいた。
完全にこれでしょう。
日本刀で切りあうシーンや、
銃弾に打ち抜かれて落馬のシーンなどを想像し、
痛いなぁ、つらいなぁ、などと考えていたからそのまま夢にみたのでしょう。
単純だ。
びたんとやられたことよりも、周囲には人がいるにも関わらず、
一人殺されそうになってるのに誰にも助けてもらえないというのは
こりゃぁつらいなぁ。
そんな現実は味わいたくないなぁと願った昼下がり。