棚田を吹き抜ける風と桜と家族の時間

緊急事態宣言が出される前の週末、家族でドライブへ行った。

外出自粛は出されていたけど、この先本当に出られなくなるかもしれないと思うとその前にどうしても気分転換したかった。

出ないと、私も息子もストレスが溜まって逆に免疫力が低下してしまう恐れがあったから。

 

車を借りて、車内を徹底除菌してドライブへ。

人のいないところ。

景色のきれいなところへ行って深呼吸することを目指して出発。

千葉へ行った。

 

飲み物も食料も家から持っていって無闇にお店へ寄らない計画。

 

家の周りを運動不足解消程度に歩くだけの毎日だったから

車窓から見える景色が新鮮で、それだけで気持ちが高まる。

しかもお天気が最高に良い。

 

海を見て、適当に走って、予め調べてきた絶景スポットリストの中から

割と近くまで来ていたとわかった棚田へ。

 

そこが、ものすごく美しくて本当に来て良かったと思ったの。

言葉が全然足りなくてもどかしい。

もっと本読んで勉強しなきゃ。

 

天気が良くて、風が気持ち良くて、静かで、光がキラキラしていて

新しい命が溢れている感じ。

私の体ってこんなに軽かったのか?

呼吸はこんなにラクだったのか?と驚いた。

 

 

ピクニックする予定で持ってきたけど使えずにいたレジャーシートを息子が広げたいといい、

駐車場の端の、棚田を見下ろす桜の下にシートを広げてお茶を飲んだ。

持ってきたお菓子を食べた。

今年もお花見ができて良かった。

 

来年は一人増えて、4人でまたお花見できるといいね。

今までは当たり前に来年があるということも、今は当たり前ではないのだなと知った。

 

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無事出産していろんなことが落ち着いたらまたこの棚田に来たい。

近くにはいいカフェもあってそこにも行きたい。

 

帰りは真っ赤な夕日が美しく、でも工業地帯に沈みゆく様はグロテスクで

映画「PiCNiC」を思い出した。

 

 

その後緊急事態宣言が出て、小さな家に籠り続ける日々だけど

あの日の美しい景色と風と時間を思い出してはニヤニヤしている。