ゆくもの、くるもの

今日は涼しくていいけれど、昨日おとといは暑かった。

夏が不安になるほどむしむしと暑かった。

数日前までの暑さの中にも風はからっとさわやかではなくなって、

もしやすぐそこまで梅雨が来ているのかと思わせるようなじめっと。

そういやアジサイも咲き始めている。

 

以前、働いていたころは毎日が怒涛のように過ぎ去り、

過ぎ去った時間を惜しみ、そしてこのまま時は過ぎていくのかと

やばい、やばいと焦ってばかりいたけれど妊婦になってからそういう気持ち

ぐっと減った。ほぼなくなった。

それはやっぱり腹の中ではすくすく育っているという結果があるからでしょうか。

日々成長をひしひしと感じるからでしょうか。

 

ぼーっとしてても子は育ち、私は年老いる。

そしていつかみんな死ぬ。

願うのは人生やりきって死にたいなぁと思う。

まぁいいかと思って死ぬのが人生の目標であります。

その時までは必死に、楽しく生きていこう。

 

20代の始めころ、死にとりつかれた時があった。

とにかく言い方よくないが葬式ラッシュ。

祖母、祖父、飼い犬と続けさまに逝ってしまった。

一つの死を消化できないまま次の死がやってきて、どんどんたまって

その後も遠い親戚などの死もあって、押し込んでた感情がその都度呼び覚まされて

気持ちは一気にその時のものとなり、本当につらかった。

 

今まで親戚と顔を合わす機会は基本葬式であったが、

自分の結婚式をしたとき、初めてとっても楽しそうな親戚の顔を見た気がした。

なんだぁ、みんなで集まるのもいいものだなぁと思った。

当たり前だがこの先も自分を含め、大人たちはどんどん年をとり、

やがて亡くなる。考えたくないが避けて通れないこと。

 

そんな中に新しい命が出てくるっていうのは希望だね。

友人の子や、親戚の子であっても、生まれるときいても私は特別思わなかったが、

最近わかった。すごいことなのだ。

なんせ知らせを聞いた人はみんな嬉しそうに喜んでくれる。

そして私は子育てに対し、これっぽっちの自身もないかから

ぜひ、面倒見てやってください。といいふらしている。

みんな、もちろん。と言ってくれる。優しい。

社交辞令だろうと一度聞いたら、その言葉を信じます。

もちろん先頭きって育てていくのは母となる私にはなってしまうが、

周囲を巻き込んでみんなで育てていける環境を作っていくことも大事だなと。

そうしてみんなで育てられる環境と心遣いを保てれば

私がまたお酒をのんだりできる機会も出てくるかもしれない。

 

とはいえ、何よりも無事に生まれてきてくれるまでは結局不安しかない。