わたしは数年前からずっと引っ越したいと思っている
夫は引っ越したくはないと思っている
それぞれの思いはずっと平行線
引っ越したくない人と引っ越しするよりは
引っ越したい人と引っ越さずにすみ続ける方がエネルギーを使わなくてすむからそのまま住み続けているというわけだ
なぜ、夫は引っ越したくないのか
単純にこの部屋が好きらしい
わたしはなぜ引っ越したいのか
街道沿いでうるさい、空気が悪い、エレベーターのない3階がつらい、せまい、などだ
この部屋に住んで9年
夫がこの部屋を好きになる気持ちはわかる
でもそれは好きとは少し違う
住み慣れた愛着みたいなもんだ
本当に好きかというと、わたしはいつも首をひねってしまう
じゃ、引っ越す前にこの部屋を今よりももっと好きになれるよう、もっと快適な部屋にしてみよう!
そう言って、何度か話し合ったものの
これにもかなりの時間と費用と労力がかかることがわかり、そうまでしても結局いつまでも住み続けられるわけじゃないし、やめよう
となってしまうのだ
だって、どんなに部屋の中をかえても
毎日ぼうやと3階まで階段であがるのは変えられない
今後もう一度妊婦になれた時にも大きなお腹でぼうやと一緒に階段の上り下りをするのは
避けられるなら避けたい
その分のエネルギーを他のことに使いたい
宅配にお願いしているとはいえ、買い物するのも一苦労なのだ
夫の階段の昇り降りはいつも一人で自分の荷物のみ持ってひょひょいと済ませられるが
わたしはそうはいかない
時にはベビーカー担いで、荷物持ってと、ぼうやだっこしてと何往復かしないといけない時もある
なんでだい!
なんだこの差は!!
決めた
ひとりで家探しする
ネットで物件調べては妄想して、いいなぁだなんて思っていたこの気持ち
とびだそう
実際に不動産屋さんへ行って、物件も見てこようかと思っている
住む街は、東京を離れて
神奈川の実家の近くに借りたいと思っている
実家の近くならぼうやを実家へ預けてひとりで不動産屋さんへ行ける
時間をかけていい部屋を探したい
とりあえずの理想
車の音が聞こえない静かな朝を過ごせる部屋
窓あけてもラジオの音が聞こえる部屋
3階じゃない
いいお部屋に
引っ越しできるといいなぁ