子どもに持たせてやっても安心できちゃう写ルンですで撮るんです

お題「カメラ」

 

写真は苦手だ

撮りたいと思っているのだけども

すぐ撮るのを忘れてしまう

 

思い出作りの写真はとくに苦手だ

 

昔は写真に凝ったこともあった

トイカメラを手に旅先の何気ない風景を撮って

それをまとめてアルバムを作ったりもした

 

マンションの室外機とか

古ぼけた看板とか

朽ち果てた歩道橋とか

ベランダとか

枯れそうなゼラニウムとか

小汚いネコとか犬とか

おっさんの突き出た腹とな

路地裏やトンネル、階段、細い道

電車

草原

かわいいおうち

 

カメラを持って散歩したり旅したりするのは

好きだった

 

 

結婚式のとき

撮られることも

撮った写真を見るのも

苦手だと感じた

 

子どもが生まれて

子どもを撮るのも苦手だということがわかった

 

変な写真ばっかりだ

 

アイホンで適当に面白がってとるもんだから

下から見たふくれっ面とか

むちっとした足や手、お尻

いつも少しブレてる笑顔 

アルバムにするほどの作品なんてひとつもない

年賀状にも使えないし

写真立てにも入れない

 

撮影場所は家の中ばかり

飛行機に乗ったって

公園で遊んだって

動物園に行ったって

キャンプしたって

フジロック行ったって

ぜーんぜん写真撮ってない

 

アイホンだからいけない

カメラがあったら撮るんじゃないか

 

ということで今年の夏

写ルンですを購入した

これがなかなかよくて

撮るのが楽しくなる

そんなわけで夏祭りに行った時や

花火した時

海行った時

夕暮れの散歩

酔っ払って夫婦で肩組んで自撮り

とっては見たものの

慣れてしまうと結局撮らずじまいな日々

 

家の片隅で

ラスト2枚が撮られぬままに

置かれてる

 

早く撮ろう

そして現像しにもってこう

 

どんな写真が出てくるか

それはなかなか楽しみなもんである

 

写ルンですってすごく丈夫らしい

落としても平気なんだって

だからぼうやに持たせても安心

撮ってみなと渡してやれる

 

はてさて

ぼうやはどんな写真を撮ってるのかな

 

camera