改めて自分の声を聞いたら驚いたはなし

先日、初めて我が胎児の胎動を動画に納めた。

 

前回の妊娠時は里帰り出産で実家に篭りきり。家事をすることもなく、暇を持て余し、

胎動を動画に納めてはひたすら夫に送信するという遊びにハマっていた。

息子はよく動いた。

グルグルごろごろグニャグニャ動くもんだから珍しくって、胎動ってこんなにも動くもんなのねと思ってマメに撮ったのだけどこんなもの見せる相手は夫くらいしかいない。それ以外の人は多分誰も興味なんてないだろな。

あんなに撮りためた胎動動画は今やベストな一本だけを残して全て消去した。

 

そして現在はどうかというと、息子に気を取られてばかりで胎児の撮影にまで気が回らない。腹を出して動画撮影に夢中になっているとふざけた息子が腹の上に乗ってかってくるかもしれないという恐怖。また気温の問題もあった。

冷えは妊婦の敵。今まで寒かったから腹を出してなどいられなかったけど、ここ数日は気温が上がり一気に薄着に。腹も出しやすくなって、気づけばこの腹も残り少なくなってきたしここはひとつ胎動を納めておこうと、息子がテレビに夢中になっている合間に寝転がって胎動を撮影したのであるが、撮った動画を見て驚いた。何にって、自分の声に。

胎児がボコボコンと動いた時にふっと出た、アイタタという声がまるでおっさんだったのよ。

完全に私の声であるのだけど、こんなに低かったのかと驚いた。

 

私は幼い頃から声が低かった。

女の子、なのに女の子らしからぬ低い声で電話ではいつも弟と間違えられ、その声の低さを親戚のちょっと意地悪なおじさんにはよくからかわれ、コンプレックスだったのである。

だから客観的に自分の声を聞くのがすごく嫌だった。

大人になって、社会へ出てようやく自分の声を聞きやすいようにコントロールできるようになっていった。この低さも悪くないでしょ?と思えるようになった。

 

が、最近ほとんど外出してなくて話す相手といえば夫と息子くらい。

あと実家の母と電話で話すくらいだ。

何にも気にせず発声していたせいで声がおっさんになってしまったのである。

自分の、何にも意識していないときの声を聞いてしまって愕然とした。

 

薄々気づいてはいた。

でもまさかあんなに低くなっていたとは。

 

どうにかしたいということで、毎晩息子が寝る時に絵本を読んでいるのだけども

その読む声をワントーン高めで読んでみることにした。それでもまだ低い。

それから一日一曲歌でも歌っていこうかしらと思っている。

今日はとりあえずお母さんといっしょの歌を歌ってみた。

楽しかった。

 

こういう日々の積み重ねで失った外向きの声の高さを取り戻していきたい。

せめておばさんの声になりたいと思っております。

 

外は雷が盛り上がっている夜。

今夜は地震速報ならないといいですね、おやすみなさい。