緊急事態宣言中の出産に思うこと

 

この度のお産は緊急事態宣言中になりそうで、それはそれで私の人生にとってはレアな体験になるんじゃないかということにする。

そりゃ出産に家族は立ち会えないし、産まれても見れないらしいし、入院中も面会できないしで寂しいっちゃ寂しいけど、第二子と二人きりでこれほどの時間を過ごすこともないだろうから出産から退院までの間は第二子のわがままを思いきり聞いて、そして日常生活に戻ったら動ける様私自身の充分な休息時間にしようと思う。

 

まぁ二回目の出産だし、前回立ち会ったからいいよね?

と夫に聞いたら意外な答えが返ってきた。

今回の方が気持ちに余裕が出て素直に出産の瞬間を喜べると思っていたからちょっと残念。

だそうです。

仕方ないだろ、と言われると思っていたので残念と言われちゃうと私もなんだか残念になってきてしまった。

 

前回のお産は私はまだ自分勝手な未熟者で、やっと出た、痛みから解放されたって自分の気持ちが大きくて、そんなに感動しなかった。

総合病院での出産だったが、入院から出産までは12時間だったけど、他にもお産が重なったとかで病院側の人手不足だったのか、私を見守っていたのは夫一人きり。もし夫がいなければ私は一人で陣痛に耐えたのかというほど、看護婦さんは誰もいてくれなかった。

たまにナースコール押してようやく来たと思ってもまたすぐ足早に部屋を出て行ってしまう。

唸る私の横で夫は腰を摩ったり、肛門を押さえたりといろいろ頑張ってくれた。

そして生まれでた息子を見て、私たちは本当に人間がでた!やっと終わった!

そんな感想しか浮かばなかったのが正直なところ。

元々赤ちゃんにさほど興味ないしという捻くれ者で、かといって可愛がれるかという不安もなかったのだけど、まぁ私に与えられた使命だなと思ってこの赤子を無心で育てるのみ!と思っていた。

多くの時間を過ごしていけば次第と愛は大きくなるのではないかと。

 

そして誕生から3年半経った今、息子への愛はどんどん大きくなっている。

 

生まれて胸に抱いた瞬間からじんわりと今まで感じたことのない様なあっったか〜い気持ちが私の中に生まれて、その気持ちはとんでもない速度で大きくなっていった。

思い返してみると息子が生まれた日は私たち夫婦にとってとても特別な日になっているんだった。忘れてた。

これ書いてたら本当に思い出した。

 

そんな特別な日に家族が立ち会えないなんて!どうかしてるんじゃないか?

もうできませんよ、無理ですよと最初から言われるとなんだかなぁと思っちゃうね。

 

前回私の肛門を抑え続けてくれた夫が今度はいない。じゃあ誰がいてくれるというのか。と思っていたら、今回は助産院で産む予定でプロの助産師さんが付きっきりで私を支えてくれるとのこと。なんなら添い寝もしますよ、と言ってもらえて、なんだ夫より安心できるじゃない。

問題は夫の方で、陣痛中から退院するまで初めての息子と二人っきりの暮らし。

大丈夫か?まぁなんとかやるだろ。

 

私は出産に向けて、呼吸を整え、自分を愛して胎児を愛す。のみ!

オーディエンスがいない方がソフロロジーを実践しやすいかもしれない。