這いつくばって雑巾掛けして床も心もキレイにする

 

 地獄の夏休みが終わった。

昨日から息子は幼稚園に通い始めた。

 

ヘトヘトだよ、すごいよ。

37歳、産後三ヶ月のおばさんには4歳児を満足させてあげられるほどの体力なんて

これっぽっちもなかったよ。

 

毎日つまんないつまんない言われて、

暑いから外行かないって言われて

ユーチューブ!

アイスくれ!

ジュース!

おやつ!

ごはん?いらない。

ラーメン食べたい。

これじゃなくて、あれがよかったー

僕にこれ買って!

 

欲がすごい。

 

欲を満たす気もない。

 

妹のベビーベッドに毎日何度も乗っかって

その度にやめろといい、

眠る妹の耳元にうるさいおもちゃを持っていき

その度にやめろといい、

意味もなく叫び、走り、跳び、

妹のホワホワほっぺに指を突き刺す。

 

耐えかねて外へ出ようと誘うとイヤだと言われ、

途方に暮れていると突然靴を履きだし早く行こうと急かされる。

 

主導権を完全に握られて毎日奴隷のような気持ちで息子に振り回されている私の

一番のリフレッシュ法は這いつくばって床を磨くことであった。

 

こどもたちが寝ている間に

母は静かにせっせっと床を磨く。

ただ床を磨くことだけに集中する。

終わったときのスッキリ感を手に入れるために。

床の汚れが消えていくのと同じように日々の悶々が消えていく。

 

きれいさっぱり床が磨き上がった時には私の心もスッキリ元気になって

さぁまたがんばろうという気になるのである。

 

 

 

ありがとう幼稚園。

 

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雑巾掛けで体力消耗できないかなと誘ってみたがまるで興味を持ってもらえなかった。