昨日も今日も雨。
こんな日はそこらへんをカニが歩いているかもしれないと朝からソワソワしている息子。
本当に、こんな雨の日はカニがそこいらを歩いていてよくつぶれている。
で、カニのこまった話。
最近、とにかくカニを飼いたい息子は本を読んでカニを買う日をずっと夢見ている。
でもわたしは飼いたくない。でも飼いたいという息子の夢はかなえてやりたい。
さて、どうしたものか。。。
一度飼ってみたらいいかと思って近くの川へカニを捕まえに行ったのだけど、三匹バケツにいれてカサカサコソコソ大中小のカニがバケツの中で追いかけっこしている。
かに、怒っている。
小さいのは石の下にするりと隠れ、大と中が居場所を巡って戦い始めた。狭すぎるのだ。
これ、どうするの?どうやって飼うの?
家にある水槽にいれて飼う。餌はごはんやパンをあげればいいの。
水は?毎日交換するの?掃除するの?川から汲んでくるの?
うーん、、、わかんない。
やはりもう一度しっかり調べよう、かあちゃんにも本みせて。準備が必要だよ。
本なら今持ってきてるから見て。
リュックから本を取り出し、見せてくれる。
本にはきちんとサワガニの飼い方が記されていた。しかし、ポンプが必要らしい。
「ポンプ、今ないし、ポンプを使うには電気が必要だからコンセントの近くに置かないといけないけど、家でどこに置いたらいいかわからないし、ポンプってぽこぽこうるさいし、
カニかさかさするの、かあちゃん家で一人の時だぶんものすごく気になるし、、、
あぁごめん、やっぱり飼えないや。こわい。かわいそうだ。」
ごめん、かあちゃんの脳は面倒なのよ。
この自然の川でのびのび育っているカニを小さな水槽に閉じ込めてしまうのが、元気に生きさせてやるのが難しいってわかってて、息子の飼いたい!を叶えさせるためにカニさんに犠牲になってもらうのが、ものすごーくかわいそうって思ってしまって、いいよと言えない。
息子、河原で泣き出した。
いいよって言ってやれなくてごめん。でも、やっぱり飼うのはかわいそうなの。
こんな自然の中でのびのびしてるんだよ?これと同じように人間がするのってものすごく難しいの。川に来たらいつでも会えるし、どうかわかってくれ。
と、泣く息子を抱きしめて語る母。
かわいそうねぇと一緒に慰める妹。
誰もいない灼熱の河原で三人で抱き合う。
あ、とりあえずこのままだと妹ちゃんが熱くて死ぬから帰ってアイス食べよう。
とまぁ、また暑い暑いといいながら歩いて帰るのだった。
カニがダメならダンゴムシだ!と水槽に庭のダンゴムシを溜めだしてそれはそれで、、、
困るなぁ。