置いてきたギター

その昔、夫がゲストハウスのメキシコ人からもらったとか

預かったとかいうギター

弾いたこともあるけど、基本ただオブジェとなっていたギター

狭いアパートでは結構な存在感を放っていたギター

いま、家が広くなったらたまに恋しくなるギター

 

どうしているかなぁ、あのギター

 

去年の夏、神奈川県から長崎県へと引っ越してきた

引っ越しって当たり前だけど、モノを移動させないといけない

距離にして、1200キロ

神奈川 長崎 引っ越し 相場

検索すると、だいたい30万くらいする

見積もりかけても、安くて20万いけるか?やはり25〜30万

30万もかけて持っていきたいほど大切なものなんてないように思えた

 

いろいろ迷った末、10万円分の荷物を持って引っ越すと決めた

モノの選別の末、ギターは選考から外れた

ギターを運ぶには別料金になってしまうことがわかった

それをかけて運ぶほど、の、ギターではなかったのだ

ごめん、ギター

かといって、ギターをかついで飛行機に乗って引っ越していくのは

大人だけならまだしも

子が二人いて、ベビーカーもあって大変だったからやめた

しかもケースはカビがすごくて処分してしまったので剥き出しのギター

おかしすぎるだろ

 

それで結局近くのbookoffにもっていって

300円になった

思い出がたくさん詰まったギターが300円になってしまったのは

なんだか悲しくなった

 

遊び心でギターを持っていけないほど遠いところに引っ越していくのだなぁと

空を見上げる

 

さようなら、川崎

ありがとう、川崎

 

あれ?でももらいものだったら勝手に売って大丈夫か?

って、もうメキシコ人もどこにいるかもわからんし

わたしたちももらったときの街から移動し続けている

 

長崎の、美しい空をみながらならばいい音色も弾けそうなのに、、、

と洗濯物を干しながらふと思う

いつか、また誰かギターくれないかなぁ